Romeo & Juliet (Dire Straits)
ロックで演奏時間が10分を越える曲、皆さん退屈しますか?だいたい3分が人を飽きさせ
ない限界の時間だと言われていますが、それでもアーティストのこだわりや主張の部分を
考慮すると、10分という演奏時間は決して長いとは言えません。もちろん、聞き手が
その曲を好きであるという前提は必要でしょうが、私にとって10分以上もの間集中して
いられる曲の一つがこれでございます。Romeo & Juliet。映画の主題歌ではありません。
演奏するは1970年代後半〜80年代にかけて全米&全英でブレイクしたロック・グループ
であるDire Straits(ダイアー・ストレイツ)。残念ながら日本ではそれほど人気は出ませ
んでしたから、「何それ?」とおっしゃる方も多いかと思いますが、このグループ渋い
です。リーダーのマーク・ノップラー奏でるギターはとてもセンスがいいし、見た目は
ちょっとハゲかかったオッサンでありますが、渋い声で聴くものをその世界に引き込んで
くれますなー。もっとも、ちょっとクセがあるグループですから、日本では好き嫌いが
はっきりと別れるところでしょう。が、私個人の趣味といたしましては「とてもセンスの
いいグループ」という位置付けであります。ここで紹介しますRomeo & Juliet, 長いなり
に聞き所は何箇所かありまして、アコースティックで優しい音色のギターもいいし、曲の
構成も、曲自体のメロディーの良さもすばらしいのですが、中でも圧巻は7分あたりで
現われるサックスのソロ。これが実にダイナミック&ドラマティックですばらしい!
ここまで胸のすくサキソフォンのソロはめったに聞けません。10分という長い演奏時間
に見合うだけの重厚さを持っており、これ聞くとサックスかっこいいなー、ってなります
よっ。「ここでサックスかー、なかなかやるなー」と言わせる超大作Romeo & Juliet,
時にはこんな壮大な音楽に耳を傾けるのもまたいいものです。
なお、この曲、ダイアー・ストレイツの複数のアルバムに収録されてますが、サックスの
ソロが聞けるのは On The Night というライヴ・アルバムです。
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