「投げ釣りの部屋」へようこそ

はじめに

「投げ釣り」といいますと、エサをつけて魚のいそうなポイントに投げ込んでおくだけの

とても単純な？？釣りではありますが、初心者の方はすでに何度も経験済みのように、

なかなかまとまった釣果になりませんね。ビギナーズ・ラックでときに大物がかかったり

することもありますが、こういう目にあったお方はほんと幸運です。私など一度もラック

にはあやかったことありませんなー。じゃー、なぜ「投げ釣り」？投げ釣りは運の釣り

なの？もしそうなら私はここまで「投げ」にはまっていないだろうなー。やはり釣るから

には「狙って捕る」釣りでなければ面白みも半減してしまいます。どんな釣りでも狙い

通りの魚ばかり釣れるということはまずありませんね。嬉しい外道、歓迎したくない魚

など、色々な意味で「オマケ」のついてくるのが釣りの意外性でありましょうし、楽しみ

の一つであります。投げ釣りはこのオマケがついてくる可能性の最も高い釣りですが、

狙った魚種のみを効率的に釣るにはどうすればいいのでしょうか？私の考えでは

「見えない海底の地形を知る」

ということに尽きると思います。したがって、同じ釣り場には何度

も通ってみなければならないのですが、「それも楽しみの一つである」という受け止め方

が出来る人は、必ず投げ釣りが上手くなると思うなー。釣り場ではよくある光景ですが、

「よく釣れてるよー」という情報をもとにある釣り場に行っても、釣れるのはほんの限ら

れた「部分」でしかない、隣の人はバンバン上げてるのに、５ｍもずれていない自分の

ポイントには何のアタリもない。いかがです？このような体験したことありません？

私など何十回もありますなー。そのくらい魚の居着く、あるいは集まってくる場所はピン

ポイントなのであります。「ここの沖７０ｍ付近はかけ上がりになってて、良型のキス

がついている」、「この波止の先端からはチョイ投げで２０ｃｍ前後のキスが数釣れ

る」、「この浜の５０ｍ沖には岩礁があって、その周りには大型カレイが集まる」、

「ここは手前が岩だらけでいかにも根がかり激しそうだけれど、沖はきれいな砂地で

たくさんキスが釣れる」ｅｔｃ、このような情報は自分で何度も通ってみなければわから

ないことですし、一般の釣り場情報では掲載しきれない「真の情報」であります。

それを見つけ出すのが魚釣りの醍醐味の一つだと私はとらえてますし、可能な限り自分で

それを体験し、失敗して得られたピンポイント情報というものが多ければ多いほど、

まったく新しい釣り場に行ったときに応用が利きます。

投げ釣りは「遠くに飛ばせばいい」と思い込んでいる人は結構多いと思います。何を隠そ

う、この私もその一人でしたからね。「遠投力」は投げ釣りにおいて必要な技術ではあり

ますが、十分条件ではありません。どれだけ遠くに飛ばせるか、というよりもむしろ

「どこに投げることができるか」

の方が重要ですねー。瀬戸内限定で話しをさせていただきますと、遠投力として

１００ｍ投げられたならどこの釣り場でもOK

と言って差し支えないと思います。８０ｍでも問題ないでしょうが、やはり長い目で

見るなら１００ｍ投げられるタックルを少しずつ揃えて行った方が、投げ釣りを楽しむ

幅において差が出てくるものと思われます。決して高価なものをそろえる必要はありませ

んが、投げ釣り専門の人の意見を自分なりに取り入れながら、財布と相談して、無理の

ないようにそろえて行かれることをオススメいたします。

さて、長々と話し込んでしまいましたが、これから「投げ釣りの部屋」では、主に投げ釣

りを本格的に始めたいと思ってらっしゃる方に役立つ情報を盛り込んでいきますので、

参考になる部分はどんどん取り入れて、ぜひ、投げ釣りの魅力にはまってみてくださいね。

ただし、くれぐれも家庭を顧みない釣り人にならないように（笑）、ご注意を。