音楽の部屋にようこそ


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人は悲しい時歌を歌います、うれしい時にも、孤独な時にも、みんな集まった

時にも。歌詞がなければアドリブで鼻歌を、歌が下手な人は何かを叩いたり、

手拍子打ったりして自分の気持ちをリズムで表現しようとします。

どんな人でも自分の好きな曲が流れると体全体でリズムを刻み、果ては

踊り始める人だっていますよね。そうです、音楽は人間の本能と言っても大げ

さな表現ではありません。所によってはお葬式のときにジャンジャン音楽演奏

してドンちゃん騒ぎすることもあるくらいですから、それだけ音楽というもの

は人間の生死にもかかわるくらい根源的なものであることは確か

であり、それは私にとっても決して例外ではございません

その昔、アフリカから北米に連れて来られた黒人奴隷たちは、まさに

このことを証明する証人たちであり、彼らが生きる術としてアメリカに

持ち込んだ音、それが現在ジャズと呼ばれている音楽の原型。その音は

クラシックなどとは違い、自然発生的で、そこには人間の叫びがしたたか

に(ロックはストレートに)表現されていました。現在ではかなり洗練さ

れ、当時の原型はほとんど留めていないように思われますが、

その根本に流れる精神は変わらないはずで、これはロックとて表現形式

が違うだけで、同じはずです。時には人の心の底にジーンと訴えかける

音、時には軽やかに踊り始めたくなる音、時にはなにかをぶっ壊したくなる

ような激しい音、これらすべての音は人間の喜怒哀楽の現われであり、

それなしでは今の私の日常生活は成り立たないと言ってもいいくらい

であります。ここだけの話しですが、私の知っている人に、ご自分の作った曲

を奥さんに聞かせるのを生き甲斐になさってる、という例もございますし、

私も酔ってるときには娘を慕う歌をアドりヴで歌ったりもします。

もちろん娘は「キモイー!」と言ってますます私から離れて行きますが、

これは先ほど話題に出した奥さんだって同じこと、「やめてよ」と言いながら

も、自分の身内ですから、「もう、しょうがない人ねー」といった何やら

ほのぼのとした感情を芽生えさせてくれるのもやはりアドりヴならでは。

クラシックではこうは行きませんね。別にクラシックを毛嫌いしてるわけでは

ないのですが、やはり人間の気持ちを即表現するという方が、

温かみがあるじゃないですか。こういう相手には酒の席で、「一杯いかが?」

と勧めたくなるでしょ?私はこういう音楽を心から愛し、これをできるだけた

けたくさんの人々と共有できたらなー、と思い、私の独断と偏見ではありま

が、すばらしい「音楽」をここで紹介するものであります。

かなりクセはあると思いますが、これからここで紹介させていただきます

曲の中で、少しでも皆さんと気持ちを共有できる部分があれば

幸いでございます。



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