Love Letters (Boz Scaggs)


Love letters straight from your heart ・・・・皆さん最近手紙書かれました?

果たして手紙がストレートに自分の気持ちを表現するものなのか?はわかりません

が、コレを書く瞬間、誰しも小説家になりうるわけで、ある意味手紙は自己の誇大

広告。言ってみれば現実とのギャップを楽しむというのが手紙の醍醐味でありまし

て、手紙に映し出された自分は、「こうありたい」という自分であり、必ずしも

現実の自分をストレートに表現するものではございません。だからこそそこに手紙

のよさというものがあります。簡単に電話で済ませたり、ちょっとした雑談にして

しまったりしたくない心の叫びというものがどの人にもあるはずで、それを言葉に

するにはかなりの思考と推敲、つまり、自分の考えをじっくり整理する、という

作業が当然必要ですし、それがあるから「手紙を書く」という行為はココまで?

というほどに人をロマンティストにしてしまうわけであります。「夜書いた手紙は

翌朝じっくり読み返して投函しなさい」という格言がありますが、コレなんてまさ

に「手紙のなんたるか」をうまく言い表わした一言でありますね。でもでも、私など

一度も投函に躊躇したことはございませんなー。そんな、読み返して訂正するなんて

もったいなーい。そんなことするくらいなら最初から書きませんよー。思いっきり

ロマンティストでいいしょ!これまで私もかなり気恥ずかしい手紙を異性・同性を

問わず書いてまいりましたが、どれ一つとして「投函しなきゃよかった」と後悔する

ものはございませんし、これからも雑談ですませたくないことはどんなにロング

メールになろうとも、書きつづけていくでしょうなー。さて、その気恥ずかしい手紙

の極めつけはやはり Love Letters ! やはりそうですよね。私はそれほど多く Love

Letters を書いた経験はございませんが、その数すくない手紙、今思い出しても

恥ずかしいかぎり!しかし、一生のいい思い出でありますよ。だって、全身全霊を

傾けて書いたわけですからねっ。ちょっと昔の話になりますが、偶然に、(ホント

偶然ですよ) 息子のラヴ・レターを発見しまして、コレ読むなという方がオカシイ

っすよねー。図らずも、彼のラヴ・レター、目を通させていただきましたー。文章

自体は小学生が書くものですから稚拙ではありましたけれど、一世一代の大勝負に

出たなー、と思わせる文面でその想い、しかと受け止めさせていただきましたー。その

恋、残念ながら Unrequited Love となってしまいましたが、これが最初で最後、息子の

迫力ある文章見させていただきましたなー。いやー、今のチャラチャラした彼を見てい

ると、ホントこの頃が懐かしいっすねー。ボズ・スキャッグスの歌う Love Letters を

じっくりと聞かせてやりたいですよ、ったくー。皆さんはご存知?この曲。古くは

エルヴィス・プレスリーが歌って大ヒットいたしましたが、そのヴァージョンに劣らず

すばらしい出来ですよ、ボズのラヴ・レター。「隅から隅まで暗記してしまうくらい

目を通し、最後の名前にキスをする。そしてまた最初から読み返す。」などなど、

クサイ歌詞のオンパレードではありますが、手紙のやりとりがあった頃の純粋な恋の

味を忘れかけてる人オススメの1曲ですなー。この曲が収録されてますのは、Boz

Scaggs の Come On Home というアルバム。一般的には評価の低いアルバムではあり

ますが、個人的には好きなパターンの曲ばかりで、ボズのアルバム中、ベスト。

ジャケットも味があって好きですなー。コレ聴くときはジャケット目の前にいつも

置いてまーっす。



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