さてさて続編の追加でっす。
どこまで話してたっけ〜?なにぶん自分でもまだハッキリと確定した理論を持ってない
話しですから、アチコチに飛んで読みづらいことは承知の上で書いております。したがい
まして、ココを読むには読者の経験と忍耐力を必要としますが、ご自身の経験に照らし
合わせてみられて、納得する部分を自分なりにつなげていかれ、ご自身なりの理論を構築
されるヒントになれば幸いでございます。
私のこれまでの経験から、ここまでの話しのメインになっております「PE+遊動テン
ビン」の釣りは原則としまして「ワンキャスト→ワンフィッシュ」の釣りに最も適して
おり、針数は3〜4本くらいまでがベストではなかろうか、と考えます。過去この釣り
を何度も経験してきてそれを止めてナイロンに変更した理由もその辺にありまして、
当時(5〜6年前)この釣りにはまっていた時期は「インターライン」の投げ竿全盛
の時期で、私は「インターライン+PE道糸+PE力糸+遊動テンビン」という当時
最先端の道具でやってました。つまり金に物を言わせる釣りで、今思い出しても気恥
ずかしいくらい、イヤラシイ釣りしてましたなー(笑)。ところがところが、金かけた
割りには20cmオーバーの釣れる(掛かる)確率悪かったっすねー。アタルことはア
タルのですが、連で乗らない、つまり3本バリ(当時はこれでやってました)の先端の
ハリにだけついて、残りのハリにはアタリはあってもついてない、という状況がほとん
どでした。ピンギスは連になるのに超20クラスがなかなか連にならない。倉橋島尾立
ではもう良型キスを数限りなくバラシテます。この辺の理由がまだよく分からないの
ですが、分かったとしてもこの釣りは非常に心臓に悪い釣り(スリル満点という意味)
ですから、「ワンキャスト→ワンフィッシュ」と割り切って、キスのアタリと引きを
十分楽しみながら釣ったほうが精神衛生上も好ましいかな〜? Luckyさんいわく、
>しかしPE好きの私ですが、以前はテーパーラインまでPEにしてたことがありまして、この時は怖いくらいにアタリが明確で感動ものだったのですが、あまりに弾かれるのと切れた時の金銭的負担の大きさから今は止めてます。(笑)
これですよ!コレ!「恐いくらいに」劇的なアタリ!私の想像ではこの強烈なアタリに
たいして無意識のうちに体がキスをはじく動作をしてしまうのではなかろうか?と思われ
ます。コレを解消するために仕掛けにクッションゴム付けたり、タナキーパー付けたり
色々工夫し、ある程度の効果はあったのですが、仕掛けが複雑になってしまう分トラブル
が増えたり、めんどうだったりで次第に私の中ではすたれて行きました。
結局、このクッションの働きはナイロンラインがしてくれるので、道糸はナイロン!とい
う結論に至り、現在の私のキス釣りスタイルがあるわけですが、いつも述べている
「瀬戸内限定キス釣り」の視点からすれば、今の私にはナイロンラインが適しているの
ではなかろうか?というところに落ちついております。と言いますのは、瀬戸内では
藻場を引くことが多く、藻にかかり竿が曲がった状態で引き釣りするような
シチュエーションではナイロンが断然強いからであります。こんな状況で大型キスの
アタリがあると、PEではまず掛け損ねてしまいます。したがって「心臓に悪い(笑)」
わけなんですなー、コレが。比較的障害物の少ないキス場では、PEの特性が最も
楽しめるのではないか?今の所、シチュエーションによってうまく使い分けすれば
いいのでは、と考えております。とりあえずこの辺でまた締めくくりさせていただきま
すが、最後に今の私の「ナイロン+遊動テンビン」スタイルで最もバランスがいい
と実感している組み合わせを紹介しておきます。
道糸:ナイロン2号 力糸:ナイロン3〜12号テーパー
オモリ:ニシオカAL25号 竿:振り出し27号425
現在のナイロンラインは非常にスグレモノでありまして、この組み合わせでたいていの
キスのアタリは分かりますし、PEほどではありませんが、100m沖のピンギスの
アタリもハッキリと手元に伝わりますよ。ただし、竿が固いとアタリは分かりません。
この組み合わせで5色まで探れますから、直線距離にすればジャスト100mと考えて
問題ありません。最後の最後に、キス釣りに限らず、釣りというものは「何匹釣ったら
スゴイ」という問題ではなく、「どういう釣りをするか」の方が重要であります。
自分に合ったキス釣りのスタイルがそれぞれあるでしょうし、時には自分以外の
スタイルで釣ってみたくなることもありましょうし、とにかく色々な引出しを持って
キス釣りを楽しんでいただきたい、というのが私のHPの趣旨でもあります。
今回メインに登場していただきました LUCKY さんなど、私と対極にある釣り方で
盛期には30〜40匹は軽く釣り上げられておられますから、すでに彼のスタイル
は確率されていると言ってもいいでしょうね。これからどのように改良を加えてその
腕を上げていかれるかが楽しみであります。では、とりあえずこの辺で。