ピンギスまでOK!キスの腹開き


このページではキスの腹開きを紹介します。この開き方の利点は、「簡単・スピーディー」

というところにあり、たくさん釣れすぎて捌くのが面倒・でも天ぷらは食べたい、というとき

には非常に重宝いたしますし、実際にやってみられるとわかりますが、背開きに比べて

開きやすいですから、図らずも持ち帰ってしまったピンギスをおいしく天ぷらでいただこう

という時には便利。欠点は「見た目が悪い」という点ですが、「あー腹減ったー、とにかく

早く食わせろー」という向きにはいいようで。客観的な味自体は背開きも腹開きも変わり

ませんが、やはり視覚的な味という点では???ですな〜。では、手順を。



(1) まず、ウロコを取り頭を落としたキスの腹部にメス!そのまま尻尾の部分まで切れ目

を入れます。これは背開きのときと同様に、身を多くとるための作業と考えてね。



(2) ウァ〜、おおおお親指のポジションが〜!小さい子は決して真似してはいけません

よっ!なぜか、こんな変なクセがついてしまいました。まっ、一応みなさんよくお考えの

上で、安全なポジションをとっていただき、写真の位置あたりから包丁の先を軽く

グッと押し込みます。



(3) で、尻尾までスーっと包丁を進めて開いた後、首の付け根あたりを最後に開きます。



(4) 次は中骨の除去。キスの身に対して45度くらいの角度をつけて包丁を入れ、

小骨を切るようにして包丁を引けば、スムーズに除去できます。



(5) いったん尻尾まで包丁を進めたあと、包丁の先を使って身とくっついている方の

小骨を切りながら、写真のように中骨を完全にはずして行きます。切れ端を上に

持ち上げながらやるとうまく行きます。



(6) はい、分離完了!



(7) 最後に、腹骨の除去ですね。これは背開きにくらべてはるかに簡単。写真のように

内側から外に向けて削ぎ落とすだけ。ここが最大の利点ですなっ。



(8) 反対側の腹骨も同様に削ぎ落として、は〜い、で・き・あ・が・り♪背びれが気に

なるお方は、はさみでちょん切ってしまいましょう。料理本には「引っこ抜く」と

書いてあることが多いのですが、私の場合、身まで引っこ抜いてしまいますの

で(爆爆)、はさみを使っております。ピンギスならば背びれはついたままでも

まったく気になりません。



そうそう、肝心なことを忘れておりました。夏場のキスを持ち帰って捌こうとした

ときに、腹が破れて中身が出かかっていた、というご経験はおありでしょ!?

こうなるともはや背開きは不可能。ここで腹開きの出番が回ってくることになる

わけです。いかがです?背開き・腹開き、うまく使い分けてできるだけ美味しく

いただきたいものですねっ。