I Love You For Sentimantal Reasons (Linda Ronstadt)
女性を口説く時にロマンティックな音楽を・・・・これ男子なら一度は実行したことが
ありますよねっ。実行には移さなかったとしても、一度は夢に見るほど思い描いた
口説き落としの構図はお持ちでしょっ?しかも、そこにはご自身お気に入りの1曲が
流れているはず。しらばっくれてもダメですよ。こんな経験なり妄想なりのない男子は
かえって異常というものですよっ。ちと言い過ぎたかなー?ところがところが、音楽の
趣味というものはなかなかピッタリ一致しないんですよねー。ほんと、あらかじめ図った
かのようにすれ違い、なのです。私事で恐縮でございますが、家内と付き合っていた
ころ、毎回のように私の趣味であった洋楽を車の中で流しまくっておりましたが、
デートの前の晩必死こいて徹夜気味になるほどまで頑張って、お気に入りの曲を
曲順にまでこだわって録音してですよ、それを車の中で流すと、家内いわく、
「これなに〜?」ですからねー、ったくー。それ以来、家内と私の間には、ユークリッド
幾何学の真理に従い、永遠に交わることのない「音楽の趣味の平行線」ができてしまい
ましたー。今でも寝る時に流す音楽は、家内→浜田省吾、私→ジャズピアノ、といった
具合で、お互いその交点を見出せないでおります。しかし、非ユークリッド幾何学に
おきましては、「平行線は交わる」という定理がございますので、見方を変えればいつか
はお互いに理解し合える日もくるのでは?と、半ば希望的観測を抱いております。
さて、突然話しが変わりますが、みなさんは映画『恋愛小説家』ご覧になったこと
あります?とても趣味のいい映画でございます。笑いあり、涙あり、恋あり、で、まさに
「良かったー!」と言わせるに足る要素をふんだんに持っており、若者から老人まで、
ジェネレーション・ギャップなしに楽しめる映画ではないでしょうかねー。主演は
ジャック・ニコルソン、その相手役の女優にヘレン・ハント。映画のストーリーその他は
Googleか何かで検索していただくと、膨大な情報が得られますから、ここでは省略。
ここで紹介いたします「口説き落としの1曲」 I Love You For Sentimantal Reasons
古くはナット・キング・コールが歌ってヒットしましたかね?この曲が映画でも同じ
意味合いの場面で使われております。小説家役J,ニコルソンが相手役H,ハントの
心をつかむために仕組んだ1曲がこれでありまして、映画では「緊急時の曲」となって
おりました。なかなか洒落たネーミングですなー。で、結果は、みごとにはずしました
よ、みごとにすべってくれましたー、J.ニコルソン。H.ハントに「今はこの曲の気分
じゃないの!」なんてきっぱり言われてますからねー。あまりにタイトルがストレート
すぎたのでしょうかね?我々も若い頃よく陥りがちの罠にみごとにはまってくれました。
それをかなり年輩の恋愛に不器用な小説家がやってくれるからこそ滑稽であり、
オチャメなのですなー。結果的にはその不器用でオチャメな彼にH.ハントは参って
しまうのですが、この曲は何の効果もなかったという点で、むなしくカー・ステレオから
流れる I Love You ・・・・という歌詞がかえって印象的でございましたよ。私のお気に
入りの1曲でありますし、曲だけ独立して聞けば、メロディーがとてもきれいなすばらしい
ラヴ・ソングですよ。彼が映画の中で使いたくなる気持ちもよーくわかりますなー。
様々な人が歌ってますが、個人的にはリンダ・ロンシュタットの歌う I Love You ・・・・
が極上でございます。ちなみに私はこの曲をこのような用途に使ったことは一度も
ありません。もっぱら1人で聴き入っております。彼女の歌声はいいなー!
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