Honkin' On Bobo (Aerosmith)


スティーヴン・タイラー、ミック・ジャガー、ブルース・ウイルス、そして極めつけは

『アリー・マイ・ラヴ』のリチャード役(俳優の名前はわかりませーん)。さて、この人

たちに共通するテーマは?そう、どれもいい年コイタおっさん、いやいや、じいさんの

域に到達しておる人もいまっせー。で、それが?実はこの人たち、すべて高2になる私

の娘の趣味でございます。勘弁してくれよー、ったくー。若いやつにはゼンゼン興味を

お示しになりませーん。どうしよう、結婚相手にミックやスティーヴンみたいなオッサ

ン、いや、じいさん連れて来て、ミック(or スティーヴン)いわく、「ようマッキー、

元気かーい!ロックしてるかい?オレ、チーと結婚するからよろしくな!いいだろう?」

(解説:私、正樹だからマッキー、娘、千尋だからチー) こんなん言われた日にゃー、

もー、再起不能じゃー。返す言葉もございませーん。


まあまあ、落ち着いて。バカな前置きは横に置いとおいて、今日の話題の人はスティー

ヴン・タイラー。言わずと知れたエアロ・スミスのヴォーカリストでございますねー。

この人のいないエアロ・スミスは炭酸の抜けたビールのようなもの。それほど強烈な

個性の持ち主であり、しかもあの顔!まさに野生でっす。最も猿に近いロックン・

ローラー、スティーヴン・タイラー。その昔偶然手にした2枚組みのライヴ・アルバム

『ライヴ・イン・ブートレッグ』。彼との出会いはこのライヴ盤でありました。

正直申しまして、買った当時はそれほどインパクトはなく、1曲目を聞いただけで

レコードの棚に何年間か仕舞い込んでしまっておりました。ところがところが、当時

お付き合いなんてさせていただいてた彼女の影響で、棚から引っ張り出して聞きまし

たなー、もう擦り切れるくらいに。で、今ではエアロ・スミスもいろいろ聞いてまいり

ましたが、この2枚組みライブ・イン・ブートレッグを越えるアルバムはございません。

自然発生的で荒っぽく、体が内側から自然とロックする、「これだよなー、本当のロック

って」と実感させてくれる、まさに私にとって彼らの最高傑作でありました。それを超え

る?超えない?は別問題としまして、久しぶりに体が芯から突き動かされるロックを聞か

せてもらったなー、というのが彼らの新譜『ホンキン・オン・ボーボウ』であります。

新譜と申しましても、古くからあるスタンダードなブルースを彼らのロックに仕上げた

アルバムであります。「自然と体を揺り動かしたくなる」、コレこそが本来のロックの

定義であるべきですし、「あー、いい曲だなー」で終わってしまうだけの佳作であっては

ならないのであります。「なんか、よーわからんけどワクワクするなー、興奮するー」

ってのが欲しいわけで、それがこの『ホンキン・オン・ボーボウ』には間違いなくありま

すなー。「いい年コイテ」ほんとやってくれます。イヤー、マイリマシタ。年のせいか?

最近止まりかけてた血液が再び動き始めましたー。純粋にロックしてみたい方必聴!


このアルバム、日本盤の最後には、ヒットしました『ジェイディッド』なんて収録され

ておりますが、こういうポップな曲より土臭くへヴィーな1,3,4,7,9曲目などの

方がはるかに彼らの特性が生きているように思いますなー。一番のお気に入りは7曲目の

You Gotta Move でございます。この曲自体が好きで昔ローリング・ストーンズがカヴァー

しましたヴァージョンも私の愛聴曲であります。



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