9/28 信じる釣り場とは・・・



去年からつい先日まで、この石積みにいったい何回通ったことだろう?満潮時は水没する
このはかない釣り座を信じつづけた。ここに嵌ったのは去年。この海域はその昔、絶滅危惧
種の生息する干潟があった。よって、ある程度釣れるという確信は持っていたが、去年は
真夏に爆発した。9月以降はイカに脳みそを吸われてしまい(笑)、ほとんど検索はしてい
ないが、もしかすると「越冬場」になるのではないか?とも見ている。

で、今年・・・シーズン当初から毎回欠かさずここは検索している。「釣れなくても入り
浸る」・・・もちろん釣れる要素がない場所ではこんなことしないが、とにかく「ココ!」

と目をつけた釣り場は「一年単位」で検索してみないと気がすまない性質。こんな釣りが
とにかく好き。

ところが今シーズンはメチャメチャ渋い。幸運なことに鹿島方面が前半戦で爆発してくれた
ため、ここを経由して鹿島へ、という釣りが展開できてけっこういい思いをさせてもらった
が、ココはいくらがんばっても10〜20匹ペース。ひどい時には一桁という日も・・・。

まっ、どの釣り場だってそうなのだけど、ピークが必ずある。前半戦あんなに良型がバンバ
ン釣れていた鹿島は今その面影まったくなし・・・沈黙している。もしこの時期に鹿島方面
へキス狙いで出撃した人がいるとしよう。で、こてんぱんな目にあってしまうと・・・そり
ゃ〜鹿島への印象悪くなりましょう。あきらめの早い人なら二度とキス狙いで行かないかも
しれないし(笑)。「二度と・・・」っつ〜のはちょっとあまりにも短絡的すぎるから、
ま〜、二度目は行くだろうし、三度目の正直って言うから、三度目まではなんとか行く・・
かもねっ。四回目・五回目・・・があるか??・・・かなり好きな人ならそこまでやるだ
ろうな〜(もちろん、時期を変えたりしながら工夫して・・・だけれど)。どちらかという
と「ツリキチ」であるがゆえ(笑)、このくらいは普通にやってしまう。以前からいろいろ
な場所を叩いてきた経験から、「こんな日は釣れないだろう」という日に爆発したり、
「今日は絶好の・・・」なんて日がたいしたことなかったり、・・・つまり、人間の感覚って
いいましょうか、山勘、こういうのって結構いい加減だし先入観的。実は「自分の感覚」で
はなく、本で読んだ知識とかテレビで見た知識とか,人から聞いた話がそっくりそのまま
無意識のうちに「自分の感覚」として定着してしまっていることが多い。だから、という
わけではないが、とにかくこういうスタイルが好きなんだから仕方がない・・・1年、ある
いは半年ないしは、季節を通してジックリとやり込む。もちろん上手くいかないときもある
・・・いや、むしろその方が多いかな?でもその釣り場には精通する。これが一番の収穫。
これがまた2年後、3年後といった近い将来役に立つ日は必ず来る。釣り場って何年か周期
でよくなったり・悪くなったりを繰り返すからねっ。

さ〜て今年。もう夏シーズンも終わったし、この石積みはあきらめかけていた。だが一旦
ほれ込んだ釣り場・・・ことあるごとに頭の中で釣れる時期の感覚を無意識に検索する。
9月に入って近場の海域が良かった年・・・あるある!!台風が通り過ぎた後がよかった
はず。ワタクシがこの世界に嵌り始めた頃の大昔の話だけど(笑)。で、そのときの感覚
に無意識のうちになる。そして「たぶん今日かな?」・・・そんな具合で釣り場を決定。
で、そんときの釣果がコレ



ちょっと寂しいけれど好感触。取り込んではいないが、今までとは比べものにならないくら
いキスの魚影を感じる。そのアタリ方が「落ち」っぽい。


こんな感じ。これは続にいう「食い上げ」現象、キスバナナだ。落ちの群れにあたるとこ
ういう食い方が連発する。自然と巻く速度が早くなる。それにキスが興奮して連になる。
この日はここに入釣する時間帯が遅かったからか、アタリはすぐに収束したが、ほとんど
がこういうアタリ方。「早朝から入ればきっといける!」・・・いい感触を得た。

で、本日28日。釣り場で夜があけるのを待つ。朝まづめは絶対に逃がしたくない。
早朝5時開始。5色投げて4色で勝負だ。ここはポイントが結構遠い。3色以内はあまり
よくない。4色付近にできるだけ仕掛けを長く留めたい。ゆえに高速サビキはココでは
やらない。キスバナナ覚悟で連を狙う。こんなに狙いがピタリと決まってしまうなんて、
まったく思ってもいなかった。だって、前回から2日しか経過していないのだから。
しかしホント海の中の変化はオモシロイ。計り知れない部分が残っている分やはりオモ
シロイのだ。完全には読めないけれど、ある程度・・・そう、このくらいでいい。だい
たい正直だ。今日のような嬉しい誤差もある。早朝〜10時半まで、ほとんど2連〜3連
の連続だ。まだまだ釣れ続いていたが、ボックスが満タンになり、キスが入らなくなって
しまったので、終了〜♪



16〜18cmがメインで20cmまでを65匹。瀬戸内では文句なしの数だ。秋のキス
らしくアタリは明確、しかも連掛けが楽しい。ピンがほとんど混じらない。

ここに来てやっと今までの苦労が報われそうだ。まっ、正確にいえば、「苦労」ではなく
十分「楽しんだ」のだけれどねっ。釣れなくても楽しい・・・という表現がある。これは
釣果以外にその人を引きつける「何か」がそこにあること。それに尽きますなっ♪