5/3 山陰のキス事情



ワタクシの山陰キス・ホームグラウンドであります「田万川・須佐方面」・・・いかなる

状況でもある程度の「荷」にできる自信はある。だって、通いに通った「愛するキス・ポ

イント」だもの。今までありとあらゆるケースをココで経験した。台風の日にもココで竿

を出し、ある程度の成果は収めている。だから、「波予報3メートル」にもかかわらず、

敢えて「出撃」した。メンバーは、釣りじいさん・つーじくん・すすむさん・さちさん、

そしてワタクシの5名。荒れ模様のため、高波の影響をモロ喰らう「田万川」はパス。釣

りじいさんと相談しながら、最初は波穏やかな須佐湾を攻めることに。お互い過酷な状況

での釣りは何度も同時に経験しているから、この辺の意思の疎通は極めてスムーズだ。

開始早々、ポイント選択正解!!を匂わせる1匹をゲットしたのはさちさん。堂々たる

20cm級の魚体に思わずニッコリだ。ワタクシの竿にも同型が連発する。「今日はこの

サイズをゴッソリいただきだ〜!!」という好スタートの気分ではあったが、なんと、な

んと、この雰囲気は1時間たらずで終了→ズルゴチのオンパレードへと。


山陰のキスは、群れが小さいと、常に居場所が変わる。1箇所で2〜3匹までだ。「群れ

が小さく、アタリが散発的になってきたら」、ただちに投点の変更、もしくは場所移動が

必要になってくる。大きな移動はいらないかもしれないし、数時間後に最初のポイントが

復活することも。釣れなくなったので、みなさんは「内波止」に移動だ。私はもう少し外

波止を探ってみることにした。みなさんは移動直後にバタバタッと釣れ始めたようだ。

ワタクシの方は・・・アタリが途絶えてしまった。さ〜て、ここが思案のしどころ。沖に

出てしまったのならば、そりゃ諦めるしかない。残される可能性は「さらに近くに移動し

た」ということ。キスの隠れ場所はないか?・・・しばらく考えて、最初つーじくんとす

すむさんが竿出しした地点。もしかしたら・・・の期待を含めて、ココを攻めることに。



どうです??とっても浅いのですが、キスの隠れ家である藻場が点在しており、こういう

ところは「良型キスの溜まり場」となりやすいのは周知の事実。すすむさんとつーじくん

はホント、タイミングが悪かったとしか言いようが無い。良型のイレグイ!!藻場と藻場

の間に仕掛けをおとしてやると、20cm級のオンパレードだ・・・が、群れが小さく、

5〜6匹で終了だった。で、さらに「穏やかなポイント」を求めて西走することに。


次に到着したのは「大浜」・・・ココも「荒れた日のキスの避難所・・・定番中の定番だ。

ココではさちさんがよかった。上手く海底の盛り上がりを見つけて、「坂」になっている

部分で良型を連発する。ネチネチ・ジックリ型の釣り方だ。なかなか様になっている。

この先立派な「女キス釣り師」に成長していかれるであろうことは、想像に難くない。

ワタクシもさちさんの周辺を探らせていただき、これまた良型を5匹ほどゲット。



苦労した釣りではあったが、どのキスのあたりもダイレクト。なかなか質の高い釣りとな

りました。一部例外を除き、20cm前後を15匹ほど堪能させていただきました〜♪


山陰のキス釣りは、荒れ模様・ベタ凪、それぞれの気象条件にあわせて、小刻みに場所移

動しなければ、なかなかイメージ通りの釣りにはなりにくうございます。その辺の経験をど

のくらいして、そのたびにどのくらい「考えたか?」によって、勝敗は決まる。

自分の推理に結果が伴うとやはり、嬉しいものだ。そうやってどんどんキス釣りの

奥深くへと落ちていくんだな〜(笑)。群れは小さかったが、納得の釣りとなった。