５／１５　ナイロンと水深

本日一発目・・・コレはっきりと狙って獲った２６．５ｃｍ（当初の予定では３０ｃｍ）。

キスのサイズには２６ｃｍあたりに大きな一枚の壁があるように感じる。２５ｃｍなら普通

にキス釣ってて交通事故的に釣れてしまう。この１ｃｍの壁・・・コレ想像以上に大きい。

２６ｃｍを超えるキスを釣る技術が難しいのではなく、単なる「個体数」の問題。居れば

誰にでも結構簡単に釣れてしまう。まっ、そこがキス釣りのいいところでもある。じゃ〜、

デカイキスを狙って釣るということはどういうことなのか？・・・それは釣れる確率を高め

るということ。大ギスの出やすいロケーションをどれくらいマイポイントとして持っている

か？ということだろうな〜。後はそれなりの時間帯とタイミングさえ逃がさなければ１級の

サイズが狙い撃ち可能だ。その確率を高めてくれる候補地として、おなじみココ尾立がある。

２４〜５ｃｍなら7月がいい。上手く行けば早朝の１〜２発目にこのサイズが２連３連で釣れ

ることもある。だが、２６オーバーはこの時期だ。過去２７〜２８ｃｍはここで結構上げてい

るが、ほとんどこの時期この場所のココ！！出る箇所がピンポイントだ・・・だから釣り座

も投点も食ってくるタイミングもすべて覚え込んでしまっている。尾立に来ると、真っ先に

９９９番テトラ前に釣り座を構え、３投までは必ず７０ｍ沖のピンポイントを狙う。

道糸は必ずナイロン２号、ハリは大きめの10号袖型を使う。目一杯遠投、オモリが着水する

と同時にゆっくりリールを巻きながら７０ｍで着底させる。７０ｍ以遠はエサを藻にかずめ

取られないようにするために、海底を引かない。可能な限り新鮮な状態のエサを、キスを

ビックリさせないようにそ〜っと遠くからヤツの目の前に届けてやるのだ。あとはポリシー

に反して置き竿だ。たいていは計ったように10数秒すれば、さお先をググーンとスローに引

きこむアタリが・・・たいていは２６ｃｍを超えている。本日もまったくそのパターンを裏

切らなかった。狙い撃ちがピタリと決まった早朝一発目。こうやって獲った獲物が２６ｃｍ

だろうが２８ｃｍだろうが、尺だろうが、どうでもいい。大物キスを育んでくれた尾立の自

然の、おそらく私だけが知っている（と思っているだけ）シークレットな部分に敬意が払え

れば、それで十分満足だ。獲れるモノはデカイが、やや面白味に欠ける釣りである。

本日２投目からはご覧の通り、

サイズも２１ｃｍに急激ダウン。油断していると、

こんな恐ろしい光景も（爆）。ということで、尾立に敬意を払いつつ、鹿島方面へ、いざ

数稼ぎじゃ〜。ちなみに、上の身の毛もよだつ画像・・・コレ、大ギスを獲るための大き

なヒントです。ここはホントコイツがわんさかいますし、対岸なんて、毎回どれかのハリ

にコイツがくっ付いてクルクルしながら上がってきまっせ〜。

さ〜て、移動先の鹿島。これまであまり入ったことのない場所に釣り座を構える。

で、第１投。着水・・・カウント３４で着底・・・ヒェ〜、メッチャ深い。アタリが水深

に吸収されてほとんど判らない。こんな時はPEラインがいい。だがPEなるものほとんど使

わないワタクシは、「どうしたものか？」考えた。アタリが判らなくても２０ｃｍ級が入

れ食い状態。が、どこで食ってくるのかがわからない。そこで、オモリを33号に変更、

重さが増した分、ナイロン糸が伸びた状態で引き釣りができる。結果アタリが判るように

なったし、理想的な位置にフッキングするようになった。ちょうど８０ｍ沖のラインで必

ずアタリがくる。それより近くは×。仕掛けを扇状に投げ分けてみるがどれも同じ。８０

ｍ沖で１ｏｒ２フィッシュだ。コレってどういうことか判りますよね。つまり、８０ｍラ

インに沿ってキスが横に群れているということ、それを縦から攻めているということ。

沖のラインを横に探るのは・・・基本的に船でないとムリ。いやっ、この場合ムリでも

ないシチュエーションだが、そのベストポジションにはじいさんが１名、アジかなにか

やっている。まっ、投げれば必ずキスがついてくるのだから、今日はここでがんばろう。

5色半なげて4色までササ〜ッともってきて、４〜３色を竿を立ててリール１回転／５秒と

この時期にしてはやや速めの速度で引いてやる。おそらく時合は満潮までだ。このパター

ンで夢中になって釣った。すさまじい２０連荘だ。もうヘトヘト。久しぶりにキスを

「やり込んだ」。本日の釣果

１３ｃｍ〜２６．５ｃｍのキス２８匹中、ほとんどがココでの釣果です。型も２０ｃｍ前後

がほぼ揃いまずまず。ワタクシが帰る間際に、ちょうど８０ｍ沖に漁師が網を入れていた。

な〜るほどね。網さえ入ってなければここの沖はキスパラダイスってことなのだなっ！