4/16 走りのキスの動向



4月ももう半ば。そろそろ走りのキスが気になるところだ。ワタクシ

の場合、食が最優先する。とりあえずは江田島湾に出撃しておこう。

アチコチで春本番を告げる「早朝の鳥」が鳴き始めている。

こうなったらほぼ全域キスはOKだ。前回掛けたシーバスの動向も気がか

りだ。というか、今一番の関心事がコレ。とにかく「もう1本」釣りたい。で、

先週釣具屋で3000円も使って2本シーバス用ルアーを仕入れた。1回釣れ

ると「ルアーの購買意欲」が等比級数的に伸びる。もっと色々なルアーを試して

みたい。来月の小遣いの行き先はもうほぼ決まった。


さて、気になってることがあるとキスに集中できない。キスの前にシーバス狩り

だ。現地に着くと見覚えのある車が。アッハッハッハッ・・・偽者漁師さん

ご一行だ(笑)。この人もほんと好きだねェ〜。しかも釣り場を嗅ぎ分ける

習性がワタクシとよく似ている(行動力という点ではワタクシは足元にも及んで

おりませんけどねっ)。先ずは帰り際の偽者漁師さんたちに状況を確認。23

cmクラスを含みなかなかのメバルを数ゲットしているではないか!一瞬躊躇

した。「やはりメバルにしよっか〜・・・・いや、両方じゃな!」 こんな具合

で、焦点の定まらない釣りを開始。先ずはせっかく仕入れたルアーを使わなけれ

ば。イカパターンに合わせてクリヤーのフローティングをセット。数投ずつしな

がら少しずつ移動。何箇所目かでバイト・・・思わず早合わせ・・・乗った〜〜

アレッ??すっぽ抜けたぁ〜。どうやらルアーのサイズが大きいようだ。何回か

バイトはあるものの掛からない。今日はもう諦めた。お土産にメバルを2匹獲っ

て(いやいや2匹しか獲れなくて・・・笑)、キス確保のため江田島へ。


ここ江田島湾はもう説明不要のキスのメッカ。行けば確実に釣れる。しかしな〜

・・・いつも思うことだが、これほどまでに有名ポイントであるにもかかわらず、

キス狙いがいない・・・土曜日だというのに・・・と思ってるところに知り合い

の投げ師Nさんが。この人はホント気さくな人で、自分の情報は何のためらいも

なくどんどん公開してくれる。開けっぴろげだ。にもかかわらずチャンと結果

を出すのだからスゴイ。ワタクシは「秘密の釣り場」という言葉をなるべく使用

しないようにしている。「秘密」ならば書かない。文字通り「密かに」楽しんで

いる。決して「独り占め」しようと考えているのではなく、民家が近いとか、

駐車場がない、あるいは人から聞いた、といった理由で人の数が増えるとトラブ

ルが起こりかねないからだ。それ以外はNさんと同じスタンス。オープンだ。

釣り場を公開することによって「自分の釣り場」が少なくなるとは思わない。

釣りたい場所に先行者がいれば「入ってもいいですか」と声をかけて釣れば

いい。いつ行っても人がいるような状況になれば、新規開拓すればいい。

よく釣れる場所を保持しているとなかなか「新規開拓」しようというモチベー

ションが湧いてこない。そういう意味でもワタクシの場合、・・・やはりオー

プンだ。話は元にもどるが、あれだけオープンした津久茂、もちろん私が見つ

けたポイントではないし、昔から多くのキスファンを楽しませてくれている

超有名ポイントであるのだが、春と冬に関しては「誰にも負けない」くらい

の「検索」を行った。これはある意味「新規開拓」に近い。おかげで今年の春

も、「行けば釣れる」状況だが、昨日は若干食い渋った。さすがのNさんも津久

茂では10匹止まりだった。早朝からいたワタクシは16匹上げたが、やはり

春ギスは難しい。釣り方には細心の神経を使わなければ乗ってこないし、前日

寒ければ一気に食わなくなる。居るのに食わなくなる、ということだ。Nさんの

情報からも、日によって10〜40匹と、ベテランをしても釣れる幅には大きな

ムラがある。この時期40匹釣れたらバンバンザイだが、釣れたからといって

翌週もオイシイ思いが出来るほど釣りは甘くない。自然は刻々と変化する。

10〜40という大きなムラをも寛容に受け止めて自然をありのまま受け入れる

心と前日までの肌で感じた感触で的確な「釣り場選び」ができる能力、これこそ

が「腕のいい釣り人」の条件でありましょう。


さて、昨日はイマイチの食いであったものの、それなりのキャスターであれば

20匹近辺の釣果は江田島湾全域でほぼ確実なようです。鷲部・宮野原・津久茂

・・・どこへ行ってもほぼ車横付けポイントでありますし、GWあたりには弁当

持って出かけられてみればいいかと思いますよ。ワタクシは・・・もうココへは

行きません。新規開拓の旅に出ることにいたします。それではっ。