12/20 越冬モードなの・・・・でしょう



この時期のココは平日も土日も関係なし、人がいません。道行く地元の人もまさかこんな

時期にキスが釣れるなんて夢にも思ってないようで、いつも声かけてくださるおじいさん

は、とうとう私のことを「キスの天才じゃのう〜!」とのたもうておられました。ここの

人たちはいいな〜・・・私のようなよそ者にも快く「おはようございましたー!」って

挨拶してくれるし、こちらが話しかけるとニコニコしながら聴き入ってくれる。魚に例え

るなら、「まったくスレてない、入れ食いじゃー!(爆)」という人々です。この冬ココ

を訪れるのも今日で5回目。最近の私の興味はキスよりもココの人たちとどのような会話

に花が咲くか、という方向に移行しつつあり、「キス釣りを極めたいという本音はあ

るのだが、最終的に行き着く私の釣りのあるべき姿は、こんなのんびりした中で人と交わ

りながら、釣れるキスだけを持ち帰る・・・これにあるのではないだろうかなぁ〜」とい

う感慨にふけりながら平日のひと時を楽しんでまいりました。このような平和なひっそり

と佇む漁村で、今の時期まで大好きなキス釣りを堪能させていただけるのだから、

「今日はなぜ渋かったのか?」とか、「ココのキスは越冬なのか落ちなのか?」といった

類の議論はまったく無意味であるように思えてきた。「釣れるのだから、それを楽しもう

よ!」というスタンスでいいでしょ。倉橋島尾立にしてもココにしても、人一倍通った

釣り場。確かに他にももっと釣れる釣り場はあるかもしれないが、とりあえず自分の気軽

に出かけることのできるキス場としては、性格はちがうものの、ベストに近い場所では

なかろうか?一つ所に通えば通うほど見えてくるものは多い。「こういう潮回りでこうい

う釣り方をすればよく釣れる。ココに投げ込めば釣れる。」という理論付けは出来る。

しかし、私がもっと大切にしたいのは「感性」。「あそこにキスがいるでしょ!ほら!

あそこに!」・・・なんかそんな気がするのです、この二つの釣り場に関しては。で、

頭が考える前に自然と体がそのポイントに仕掛けを投げ込んでいる・・・こういう

「感性」はやはり場数を踏んで初めて身につくものではなかろうか。


13〜20cm26匹・・・型も数も極々平凡な数値ではありますが、おそらく今日

ここでの考えられうる最大値である、と思いたい。それ以上に、ここで今日半日キス釣

りという行為自体を心行くまで楽しめたことを幸せに感じます。



今年の越冬モードはこんな感じで奥ゆかしく推移していくものと思われます。去年の

ようなハデさはないものの、これだけ楽しめればぜんぜん文句なし。いかがです?

天気のいい日には「何をおいてもキス釣り」なんて♪