10/30 深夜のエギング



「深夜のエギング」・・・ッタク、こんなことやってるから入院する羽目になるんだよ

なぁ〜。この日は偽者漁師さんとアジ狙いに出撃する予定でありましたが、「雨」の

予報により中止となり、晩から自宅にてエギの手入れなどしておりましたところ、

「夜にも確かエギングいけるんだったよな〜」とまたまた悪い虫が騒ぎ始め、まだ降

っていないのをいいことに、「ちょっと近場で降り始めるまでやってみよっかー!」

で、いつもの音戸の瀬戸へGo!この日試してみたかったエギはコレ、



アングルで大量に安売りしてあった500円のエギなのですが、オモリ部分が大きく

太く、激流であっても底取りしやすそう、というのが第一印象。事実、浴槽で他のエギ

との沈下速度を比較した結果、ダントツでこのエギが速く沈みます。ストーン!といっ

た感じで。もちろん通常のシチュエーションではこの「速さ」はイカにとって「抱き

にくさ」を意味するでありましょうから、バランスの悪いエギということになろうかと

思われますが、音戸の瀬戸などの流れの速い場所ではちょうどいいバランスになって

くれるのではなかろうか?と考えたわけであります。あとでよくよく考えてみると、

通常のエギに針金オモリを巻けば同じ効果が得られるのかもしれませんが、激流限定

という用途でガンガン底まで遠慮なく沈めることのできるエギとして感触よければ

少し買い込んでおこう、という魂胆があったわけであります。果たして「予想通り?」

と言えるかどうか微妙ではありましたが、ほぼこちらが思い描いていた通りの働きを

してくれました。これまでの最長寸を更新し、24cm2ハイ、18cm1パイ、とい

うことに。で、ご覧のようにエギの方は根がかりを多発してカンナはひん曲がっており

ますが、ロストすることなく無事帰還。今までここでは曖昧でありました底取りも意識

して出来、激流限定の称号をこのエギに与えてOKという好感触を得ました。


さてさて、イカのサイズの方ですが、すでに引き抜くにはかなりの勇気がいるレベルに

まで順調に成育してくれており、掛かってから寄せるまでドラグが何度も鳴き、やりと

りはまさにコレまでのアオリKidsとはまったくの別世界。陸にドサッと横たわった

その姿は風格漂い、かつ美しい!サイズに比例してますますこの世界に深く深く落ちて

行きそうな気配が・・・・


追記:この日は勢いで朝までいけそうな感触でありましたが、2匹目の24cmを掛けた

瞬間「ビリッ!」・・・下腹部に激痛が・・・何か破れたような・・・・続いて冷や汗

が・・・・。「どうしよう!?この掛けたイカ。重た〜いい。痛〜いい。」 しばらく竿

を頭上にストップさせたまま放心状態。できるだけ足場のいい場所までそのまま移動し、

護岸に座り込んでリールを巻く。手前までようやく寄せたイカの姿を見て抜き上げにかか

るも、痛くて力が入らない。「どうしよう!?早くしないと・・・」 で、最後はリーダ

ーを掴んで何とか陸に放り上げる感じで無事ランディング。もう釣りどころではない。

這うようにして車に戻り、家路に。まだ真夜中。騒ぎ立てるわけにもいかず、痛みをこら

えながらイカを捌き終え、病院が開くまで少し横になって眠ることに。通常の痛みは

断続的に来ますが、今回のは継続的。切れ目がありません。果たしてこの日の午後、

私は生まれて初めて手術台に乗せられることとあいなりました。