9/4 尾立のキス、秋の陣



一般的に「9月のキスは一服状態」とよく言われますが、あくまでこれは一般論であり

まして、年により9月に好調となる場合もございます。今年は例年通りの幕開けとな

り、極々平凡に推移したキス前半戦でありましたが、私が「どうもおかしい??」と

感じ始めたのは、お盆あたりからで、通常お盆になりますと、キスも極小化し、9月

へ向けて次第に渋くなっていくのですが、知人から得た情報では早瀬の田原近辺では

お盆くらいから絶好調が続いており、月刊釣り情報9月号には早瀬の能美側での好調

が伝えられてましたよねっ。私のホームグラウンドであります音戸の瀬戸もお盆以降

急に食いが立って来たようですし、「こりゃ9月、キス行けるんじゃ??」と考えを

改め、今日のキス釣行となったわけでございます。


過去9月がよかった年は何度かあります。何年前かはよく覚えておりませんが、今日行

きました我が愛する尾立、夏休みが終わると同時に大型が爆発した年。「こりゃすごい

や!」と思ったのも束の間、爆釣は2週間ほどで収束し、その後ほとんどキスの姿は見

えなくなってしまいました。つまり、「これが落ちだったのか???」・・・何かキツ

ネにつままれた気分。最近色々な人のキス釣り日誌を拝見させていただく機会が多く、

それらによると、どうやらこういうことはよくあるらしい。従いまして、落ち??

といいますか、秋の荒れ食いは前年の体験がほとんど役に立たない、ということで、

少しでも「今年はイケルかも・・・・」と直感したなら、前年×だったポイントであ

っても積極的に釣行してみるしか手はなさそうですね。「落ちギス」といえば「型ぞろ

いをゴッソリ」というイメージが付いてまいりますが、このイメージ通りにバッチリ

決まったという経験は数えるほどしかございません。この落ちギス神話にはかなりの

地域差があるようで、いつ・どこで?というようなキッチリ決まった公式なるものは

存在いたしません。つまるところ、よりどころとなるのは「経験と勘」、あるいは即

日性のある情報(こちらは場当たり的なので個人的には好きではない)、ということ

になりましょうか。特に瀬戸内では顕著な落ちギスの特性は見られないことが多く、

「あらっ、いつの間にかキス終わっちゃったのね・・・」と毎年のように「落ち」を体

験しないままカレイ釣りに移行されておられる方も多いことと思います。9月・・・

難しい月ではありますが、荒れ食いはホンノ2週間程度で終わってしまうのが通常

であります。この短いチャンスをモノにするためにも、やはり釣行は欠かせませんな。


さて、今日の尾立、もちろん感触的には「落ち」とは言いがたい釣果ですが、去年の今

ごろの尾立と比較すると雲泥の差。20cm以上が10匹(うち、24〜25cmが4

本)は、まるで梅雨時分のよう。もともと数釣り場ではないので、数的には決してハデ

ではございませんが、16〜25cm17匹+ピン5匹・・・・この時期としましては

まずまずのレベルをクリヤーしております。この先尾立がどのような動向を示すか・・

ハッキリ申しまして読めません。「自分の信じる場所・愛する場所でボウズなら本望」

くらいの気持ちで9月は釣行されることをオススメします(笑)。